海で目撃されるUMA「シーサーペント」。このシーサーペントは本当に実在しているのでしょうか?
今回は人気のUMA「シーサーペント」の目撃事例と正体についてご紹介します。
合わせて読みたい関連記事
・発見された未確認生物!UMAだった不思議な動物たち
・こんなにいるのか未確認生物!不思議で奇妙な謎の動物
・未確認生物UMA!ネッシーの全てとその正体に迫る
目次
海のUMAシーサーペント!
シーサーペントは海で目撃されるUMA(未確認生物)の総称です。総称なのでひとつのUMAを指す言葉ではありません。
目撃される時代や国によって証言は様々ですが、多くは細長い身体をしており、そのことから「大海蛇」とも呼ばれています。造船技術が発達した中世以降に目撃が多発しており、数あるUMAの中でも実在する可能性が高いものとして知られています。
シーサーペントの目撃事例
シーサーペントは古来より世界中で目撃されています。発見される時代や場所によって証言内容も変わりますが、共通する点も多く存在します。ここではその中でも代表的な目撃事例をまとめています。
①ニューネッシー
1977年、日本の漁船「瑞洋丸」が漁の最中に謎の生物の死体を引き上げました。全長は10メートル、重さは1.8トン、首の長さは1.5メートルもありました。
後に「ニューネッシー」と呼ばれるこの死体はかなり腐敗が進んでおり、あまりに臭いが強かったため船員はこれを海に投棄しました。ニューネッシーは鮮明な写真が撮影されており、世界中を騒がせる事態になりました。
画像:nazotoki.com
ニューネッシーは撮影された姿から絶滅した首長竜の「プレシオサウルス」ではないかと考えられ、船員が採取していた細胞から詳しく調査されることになりました。調査の結果、これは海洋爬虫類ではなくサメの仲間に近いということがわかりました。
そのため現在ではニューネッシーの正体は死んだウバザメだったとする見方が一般的になっています。しかし、古生物学者や動物学者の中には骨格がサメのそれとは全く違っていると主張している人もおり、UMAファンの中では依然人気の未確認生物として扱われています。
最も有名な水棲UMAネッシーについては関連記事にまとめています。
合わせて読みたい関連記事
未確認生物UMA!ネッシーの全てとその正体に迫る
②モーガウル
「モーガウル」はイギリスのファルマス湾で目撃されるシーサーペントです。体長は6~12メートルほどとされており、頭には角が生えているという目撃情報もあります。
モーガウルには現地の言葉で「海の怪物」という意味があり、昔から目撃されてきたといいます。
画像:51qu.me
目撃されるモーガウルの姿は海蛇や首長竜のようだったといわれており、中には長い首にはたてがみ、背中にはコブがあったという証言もありました。モーガウルは1975年に初めて目撃され、それ以降は頻繁に目撃報告が挙がっています。また、不鮮明ながら写真も撮影されています。
③チェッシー
「チェッシー」はアメリカのチェサピーク湾で目撃される謎の巨大生物です。大きさは3~12メートルと目撃情報によりかなりの差がありますが、頭はボールのように丸く背中はにコブがあるという点で一致しています。
画像:chahoo.jp
非常にたくさんの目撃情報があるシーサーペントで、蛇のような細長い体でくねくね泳ぐといわれています。
シーサーペント同じ海の有名UMAクラーケン。伝説の怪物であるクラーケンについては関連記事にまとめています。
合わせて読みたい関連記事
伝説のUMAクラーケン!海の怪物の目撃事例とその正体
④イベリアン号のシーサーペント
イベリアン号のシーサーペントは、1915年にドイツの潜水艦がイギリスの「イベリアン号」を撃沈したときに、その爆発で海中から姿を現したといわれている謎の巨大生物です。この生物はワニのような体をしており、大きさは20メートルほどだったと6人の乗組員が証言しています。
画像:blogs.yahoo.co.jp/to7002
このシーサーペントは海面から30メートル以上飛び上がり、頭は細長く、肢には水かきがあったそうです。戦闘中だったためカメラで撮影する暇などなく、一度海に潜るとその後は海面に姿を現さなかったといいます。
⑤アン岬のシーサーペント
1639年にマサチューセッツ州のアン岬でもシーサーペントが目撃されました。アメリカで最初に目撃されたシーサーペントだといわれており、イラストも描かれています。
画像:wikipedia
その姿は巨大なウミヘビのようであったといわれています。ヘビのような姿をしたUMAツチノコについては関連記事にまとめています。
合わせて読みたい関連記事
未確認生物UMA!ツチノコの正体に迫る
⑥ハンス・エジトのシーサーペント
ハンス・エジトのシーサーペントは、1734年にグリーンランドでハンス・エジトによって発見された謎の水棲生物です。ハンスは蛇のように細長く毛が生えた体をした怪物が頭から潮を吹いたと記録しています。
画像:wikipedia
特徴と目撃場所などから大型のイカを見間違えたのではないかとともいわれていますが、イカに毛は生えていません。
⑦グロスター湾のシーサーペント
グロスター湾では1600年代からシーサーペントが多く目撃されてきました。その体は蛇のように長く、ヘビやカメのような頭部をしているといわれています。
画像:wikipedia
目撃されるシーサーペントの大きさは様々で3~20メートルとかなり開きがあります。グロスター湾のシーサーペントは数百人以上に目撃されており、何かしらの巨大生物が生息していることは間違いないようです。
シーサーペントの正体
シーサーペントの目撃情報は実に様々で、ワニのような形でカメのような頭をしていたという爬虫類的特徴や、毛が生えていて潮を吹いていたなどの哺乳類的特徴のものまで幅広くあります。またシーサーペントの多くは非常に巨大です。
ここでは海棲UMAシーサーペントの正体についてよく語られる仮説をまとめています。
①イカ・タコ説
イカやタコなどの無脊椎動物は成長すると非常に巨大になるため、これらが正体ではないかとする説です。実際に20メートル近いダイオウイカは肢を広げた長さが30メートルに達し、海面が鮮明でない場合には巨大な怪物のように見えるといいます。
画像:wikipedia
マッコウクジラに巻き付くシーサーペントが目撃されたことがありましたが、ダイオウイカだったのではないかと考えられています。古い時代の目撃情報ではシーサーペントが船に巻き付くという証言が多いですが、これにも説明が付きます。
②ステラーカイギュウ説
ステラーカイギュウは1768年に絶滅したとされている巨大な海棲哺乳類です。体長は9メートル、体重は13トンにもなる巨大なジュゴンで、毛が生え潮を吹いているように見えるなどの特徴にも当てはまります。
画像:wikipedia
また、ジュゴンは人魚に見間違えられていたことから泳いでいる姿などから正確な姿を想像しにくい動物です。近年でも目撃情報があることから絶滅していないのではないかとの意見もあるそうです。
本当は怖い人魚の伝説については関連記事にまとめています。
合わせて読みたい関連記事
本当は怖い人魚伝説!各地に残る伝承とその正体
③巨大ウナギ説
ウナギは環境の影響を受け、巨大化する可能性がある生物です。事実3.6メートルのウナギが捕獲されたこともあります。
画像:wikipedia
ウナギは幼体(レプトケファルス)と成体の大きさの差が30倍あるといわれていますが、環境変化の影響か1960年代には12メートルのレプトケファルスが見つかっています。この個体が順調に成長していれば数十メートルの成体になっていたといわれており、巨大な個体さえ存在すればシーサーペントの特徴に酷似しています。
④リュウグウノツカイ説
最近ではすっかり有名になったリュウグウノツカイですが、少し前までは「幻の魚」といわれるほど珍しい魚でした。リュウグウノツカイは10メートル以上に成長し、蛇のように細長い形状をしています。
画像:animalworld.com,OoZepheroO
深海に生息するリュウグウノツカイは現地の人々に知られておらず、偶然発見した人がシーサーペントだと勘違いしたという説です。
出典:wikipedia
いかがでしたか?現在ではシーサーペントの正体はリュウグウノツカイだとするのが一般的なようです。しかし、証言される特徴全てを説明できる生物は発見されていません。
シーサーペントと呼ばれる未確認生物が存在する可能性は決して低くないのです。地球にはまだまだ謎が溢れています。