アダムとイヴと宇宙人?人類の起源に想いを馳せる

人類 起源


地球の生物の中でも異常な進化を見せた私たち人類。遺伝子工学の発達により、これまでわからなかった人類の起源が解明されるようになりました。しかし、人類の進化においては依然不明瞭な部分が多いことも事実です。
今回は人類の起源について想いを巡らせてみようと思います。

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人類の起源は?

人類の起源についてはこれまで多くの議論がなされてきました。ここではその中でも特に有名な説を遺伝子工学目線とオカルト目線からご紹介します。

アフリカ単一起源説

アフリカ単一起源説とは、「人類の祖先はアフリカで誕生し、その後世界中に広がっていった」とする説です。人類には共通の祖先が存在したことがわかっており、13~15万年ほど前から種の分岐が始まりました。また、およそ7万年前にヨーロッパ人とアジア人の祖先が分岐したこともわかっています。現在ではミトコンドリア・イヴやY染色体アダムの解析によってアフリカ単一起源説は疑いようのないものになっているようです。

アフリカ単一起源説

人類はアフリカを出た後、現イラン地方から北グループ(アルタイ山脈方面)、南グループ(インド、オーストラリア方面)、西グループ(中東・カフカス山脈方面)に分かれて拡散していきました。その後、北グループはモンゴロイド、南グループはオーストロイド、西グループはコーカソロイドとして繁栄し、アフリカから移動しなかったグループはネグロイドとなりました。現在では様々な人種に分かれている人類ですが、元々はアフリカに生息していたひとつの種だったんですね。

ミトコンドリア・イヴについて

ミトコンドリア・イヴとは、「現人類の女系祖先のひとり」を指す言葉です。ここで誤解のないように説明しておきますが、彼女は年代の特定が比較的容易なサンプルだったためこの名前で呼ばれているだけで、彼女以外にも現人類に遺伝子を残している女系祖先は存在します。ミトコンドリアDNAは母親から子供に受け継がれていくDNAで、これを解析することで人類の女系祖先を調べることが可能です。

ミトコンドリア・イヴ

カルフォルニア大学の研究チームは147にも及ぶ民族のDNAを解析しました。すると人類の起源が大きくふたつのグループから分岐していることがわかりました。ひとつはアフリカ人のみのグループであり、もうひとつはアフリカ人とその他すべての人種を祖先に持つグループでした。これにより、人類の起源となる共通祖先のひとりはアフリカに存在していたことがわかったのです。こうしてこの女性は「ミトコンドリア・イヴ」の愛称で呼ばれるようになりました。

しかし、ミトコンドリア・イヴは世界中で多くの誤解を生むことになりました。それが先にお伝えした「全ての人類はたったひとりの女性から誕生した」というものです。この誤解を解消するために、現在ミトコンドリア・イヴには新しく「ラッキー・マザー」という愛称が付けられることになりました。幸運にも解析が成功した母なる女性という意味ですね。

Y染色体アダムについて

Y染色体は、男性から男性に遺伝するため、このY染色体を解析することで人類の起源である男系祖先を知ることが可能です。Y染色体によって特定された男性祖先は「Y染色体アダム」と呼ばれています。

Y染色体アダム

Y染色体の解析によって特定されたY染色体アダムは、約20~30万年前の男性いうことがわかっています。Y染色体はもっと古くから存在していますが、およそ数万年で特定することができなくなってしまうことが多いと考えられています。そのため、このY染色体アダムもミトコンドリア・イヴと同様にたまたま特定できた祖先のひとりに過ぎません。現在のY染色体も数万年すれば消滅してしまいます。そのため、未来で新しく発生するY染色体を持つ誰かが、そのさらに数万年後の人類のY染色体アダムになり得るということになりますね。

古代宇宙飛行士説

もうひとつ、オカルト的な目線からも人類起源説をご紹介しようと思います。古代宇宙飛行士説とは、古代の地球に訪れた宇宙人(異星人)によって人類が創られたという説です。猿から人類への進化の不明瞭さを解消するために提唱されました。古代宇宙飛行士説の提唱者エーリッヒ・フォン・デニケンによると現在まで伝わっている様々な神話や伝承は太古の宇宙人を描いたものだといいます。

エーリッヒ・フォン・デニケン

そのひとつが旧約聖書の「エゼキエル書」です。エゼキエル書は「イザヤ書」、「エレミヤ書」と合わせて、旧約聖書の三大預言書と呼ばれています。このエゼキエル書に登場する天使「ケルビム」は人間に似た顔をしていますが、翼の生えた不思議な姿をしていました。エーリッヒはこの天使こそが宇宙人だったとしています。また、エゼキエル書には宇宙船とおぼしき物体も登場しており、NASAの科学者だったジョーゼフ・ブラムリッチも「エゼキエル書に登場する物体はまぎれもなく他の惑星から来た宇宙船を現している」と証言しています。

エゼキエル書

人類は他の地球の生物の中でも異常な点が多く、猿と現人類の間にどのような突然変異が起こったかも詳しくわかっていません。古代宇宙飛行士説ではこれを太古の地球に飛来した宇宙人が遺伝子組み換えにより猿と彼らのDNAを掛け合わせて現人類の祖先を創り出したと説明しています。大陸間移動が困難であった時代に同じような神話や伝承が世界各地に存在することも、彼らが宇宙船で地球を自由に移動していたと考えれば説明が付くといいます。また、宇宙人は地球に多くの遺跡や技術を残しました。それらの一部が現在ではオーパーツとして扱われているといいます。その後、宇宙人を神格化した地球人によって彼らの存在は神話の神々や天使、あるいは悪魔として語り継がれることになりました。

土偶

縄文時代から発見された土偶は不思議な姿をしており、まるで宇宙服を着ているようにも見えます。

宇宙人

紀元前1万年前の壁画には宇宙人と思われる人物が描かれています。

画像:thelivingmoon,pixabay

いかがでしたか?今回はふたつの有名な人類起源について遺伝子工学とオカルトの目線からご紹介しました。人類の突然変異の秘密が解き明かされる日を心待ちにしたいと思います。