これ本当に存在したの?奇妙で不思議な絶滅動物20

絶滅動物


これまで地球上では多くの生物が誕生と絶滅を繰り返していきました。しかし、生き残った生物たちは空白になった生態的地位を埋めるため、形状や性質を変化させて適応しました。その中にはとても不思議で奇妙なものや、非常に大きくて恐ろしい生物も存在します。

今回は現在では考えられないような姿をした絶滅動物たちをご紹介します。

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絶滅動物

①アノマロカリス

アノマロカリスは約5億年前のカンブリア紀に生息しており、当時の生態系の頂点に君臨する捕食者でした。名前には「奇妙なエビ」という意味があり、その触手がエビの仲間だと考えられていた経緯から付けられました。カンブリア紀では生物たちの多くは数cmから10cmほどの大きさしかありませんでしたが、アノマロカリスは最大で60cmほどに成長しました。まさに最強のハンターだったんですね。

アノマロカリス

画像引用:alex-bernardini
 

②オパビニア

オパビニアもカンブリア紀の地球に生息していた絶滅動物です。全長は4~7cmほどでしたが、ゾウの鼻のような器官で獲物を捕らえていました。カンブリア紀は生物が初めて「目」を持った時代でこれにより生存競争が激化し、「カンブリア爆発」と呼ばれる生物の多様化が発生しました。しかし、当時の目は非常に原始的なものオパビニアのように多くの目を持つことで低い性能を補っていました。

オパビニア

画像引用:lifebeforethedinosaurs

 

③オピペウター

オピペウターは約4億8000万年~4億5000万年前のオルドビス紀に生息していた絶滅動物です。大きさは4cmほどでしたが体の三分の一ほどもある大きな目を持っていました。この大きな目によって向きを変えなくても全方向を見渡すことができたといわれています。オピペウターは仰向けに泳ぐ不思議な生き物だったと考えられています。

オピペウター

画像引用:academicaffairs

 

④三葉虫

三葉虫はカンブリア紀からペルム紀を通して、約2億年もの間地球に存在した節足動物です。その種類も様々で1㎝ほどの小型のものから60㎝にまで成長する大型の仲間も存在しました。古くからその存在が知られている絶滅動物で化石マニアにも非常に人気があります。

三葉虫

画像引用:heroes-and-villains-fight-club

 

⑤ハルキゲニア

非常に奇妙な姿をしたこの絶滅動物はカンブリア紀の地球に生息していました。大きさは0.5~3cmほどと比較的小型ですが見た目には非常にインパクトがあります。その姿から「幻想」を意味する名前が付けられました。

ハルキゲニア

画像引用:Kaek

 

⑥ミロクンミンギア

ミロクンミンギアは最古の魚類といわれている絶滅動物です。全長は2~3cmほどで、その体には申し訳程度にひれが付いていました。非常に原始的な生物で現在の魚とは大きく異なる形状をしていました。

ミロクンミンギア

画像引用:dinopedia
 

⑦ケファラスピス

ケファラスピスは約4億~3億5000万年前のデボン紀に生息していた絶滅動物です。体長は10~20cmほどで頭部は固い骨板に守られていました。そのため泳ぎは得意ではなく、泥が舞うような視界の悪い海底を這うように移動していたと考えられています。電磁波を感知する器官を持っており、視界の悪い海でも捕食者から逃れることができました。

ケファラスピス

画像引用:en.wikipedia

 

⑧ウミサソリ

ウミサソリは史上最大の節足動物だといわれており、その体は最大で3mにまで成長しました。シルル紀からデボン紀にかけて繁栄し、当時の強力な捕食者でした。また、ウミサソリは地球で初めて陸上に上がることができた生物だといわれています。この巨体で水陸両用とは恐ろしいです。

ウミサソリ

画像引用:en.wikipedia

 

⑨イクチオステガ

イクチオステガは約3億5000万年前の地球に生息していた絶滅動物です。かつては四肢を持つ最古の生物と考えられていましたが、現在ではさらに古い種が見つかっています。しかし、イクチオステガは水中から陸地へと進出した生物の代表として、現在でも多くのファンを持っています。

イクチオステガ

画像引用:deviantart

 

⑩ダンクルオステウス

ダンクルオステウスは魚の時代と呼ばれるデボン紀に生息していました。10mに成長する巨体と甲冑のような頭から当時の最強のハンターだったといわれています。非常に強い顎を持っており、他の甲冑魚を骨ごと噛み砕くことも可能でした。

ダンクルオステウス

画像引用:Jonathan Kuo

 

⑪トゥリモンストゥルム

トゥリモンストゥルムは約3億年前の石炭紀の地球に生息していた絶滅動物です。その奇妙な姿が首長竜に見えるとして、ネッシーの正体は密かに生き残ったトゥリモンストゥルムではないかとする説も存在します。あまりにも奇妙な形状であったことから研究者たちは中々トゥリモンストゥルムの姿を理解することができなかったそうです。

関連記事:未確認生物UMA!ネッシーの全てとその正体に迫る

トゥリモンストゥルム

画像引用:Sean McMahon/Yale University

 

⑫ヘリコプリオン

最近では知名度が上がってきた古代鮫のヘリコプリオンです。ヘリコプリオンは石炭紀から三畳紀にわたって繁栄した絶滅動物です。このサメの特徴は何といってもその特徴的な歯でした。ヘリコプリオンの歯は成長に合わせて口内に巻き込まれていくため、歯車のような下顎が形成されていました。この歯によって獲物を切断し、丸のみにしていたそうです。

ヘリコプリオン

画像引用:wikimedia

 

⑬メガネウラ

メガネウラは約3億年前に生息した絶滅動物です。この巨大トンボは現在では考えられない大きさに成長し、羽を広げた大きさが75㎝に達する個体も存在しました。原始的な昆虫だったため滑空するような飛び方しかできなかったといわれていますが、それでも十分強力な捕食者でした。

メガネウラ

画像引用:walkingwithdinos

 

⑭コティロリンクス

コティロリンクスはペルム紀の地球に生息した絶滅動物です。小さな顔に似合わない巨大な胴体を持っていました。体長は約4m、体重は2トンのも成長しましたが比較的おとなしい草食動物だったといわれています。大きな胴体は体温を維持するために必要だと考えられています。甲羅のない亀のようなルックスですね。

コティロリンクス

画像引用:Dinoraul

 

⑮スクトサウルス

スクトサウルスは約2億5000万年前のペルム紀に生息していました。体長は3.5mほどで体中を骨でできた装甲に覆われていました。知能が高く鳴き声によって仲間とコミュニケーションをとっていた可能性もあるそうです。名前は「盾を持つトカゲ」を意味します。

スクトサウルス

画像引用:walkingwith.wikia

 

⑯カメロケラス

カメロケラスはオルドビス紀に生息するオウムガイの仲間です。体長は殻も含めて10mを超える当時最強の捕食者でした。大型の三葉虫やウミサソリでさえ捕食していたといいます。オルドビス紀には大量絶滅が起こっており、カメロケラスも地球から姿を消してしまいました。

カメロケラス

画像引用:walkingwith.wikia

 

⑰エステンメノスクス

約2億5000万年前に生息していたエステメノスクスは非常に奇妙な顔を持っていました。顔の突起は骨が変形したもので、異性へのアピールに使われたのではないかと考えられています。カバのようなルックスからおとなしい印象を受けますが、肉食だったのではないかといわれています。この顔で襲われたらとても恐ろしいですね。

エステンメノスクス

画像引用:philip72.deviantart

 

⑱ギガントピテクス

ギガントピテクスは約100万年前ごろに繁栄していた史上最大の類人猿です。その体長は3m、体重は500㎏を超えていました。以前は人類の祖先であるとされていましたが、現在では否定されています。「ビッグフット」の正体ではないかとしてUMAファンからも人気がある絶滅動物です。

ギガントピテクス

画像引用:sciencephoto

 

⑲プラティベロドン

非常に特徴的な顎を持つプラティベロドンは、今から400万年ほど前の地球に生息していました。このシャベルのような顎で土の中の木の根を掘り返したり、大きく平らな歯で木の枝を切断していたといわれています。

プラティベロドン

画像引用:tomaszjedrzejowski

 

⑳インドリコテリウム

パラケラテリウムは約3000万年前の地球に生息していた超大型のサイの仲間です。体高は7m、体重は20トンにも達し、史上最大の哺乳類といわれています。サイの仲間ですがどちらかというと馬に近い姿で、頭の大きさだけで1.3mもありました。草食動物でしたが、その巨体は肉食動物たちにとっても脅威だったはずです。

インドリコテリウム

画像引用:ferrebeekeeper,photobucket

いかがでしたか?今回は存在したことが信じられない絶滅動物たちをご紹介しました。彼らが実際に生きていたところを想像するととてもロマンがありますね。