地球ってどんな星なの?母なる惑星について知っておきたい22の真実

地球


私たちが暮らす母なる惑星「地球」。しかし、私たちはこの地球という星についてあまり多くを知りません。今回は地球という惑星の持つ興味深い真実をご紹介します。

 
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地球

1.地球の誕生と年齢は?

宇宙は138億年前にビッグバンによって発生し、それから92億年後に私たちの太陽系が誕生しました。

宇宙に漂っていた宇宙塵やガスは次第にある一点に引き寄せられ、最初に太陽が形成されました。その後、残った塵やガスは原始太陽の周りを回り始めます。

地球の誕生と年齢
画像:pixabay

それらは何度も衝突し合いながら、非常に長い時間をかけて小惑星へと成長します。そのうち太陽に近い位置に存在した小惑星は金属を多く含む「岩石惑星」になり、現在の水星、金星、地球、火星が形成されたのです。

こうして今から約45億4000万年前に私たちの「地球」は誕生したのです。地球の誕生については関連記事に詳しくまとめています。

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2.地球の大きさと直径・半径は?

地球の大きさはそれを回転する球体であると想定し、計算によって導き出されます。この計算によると地球の赤道半径は6,378,137メートル、極半径で6,356,752メートルという結果になっています。

地球の大きさと直径・半径
画像:pixabay

また、国際天文学連合(IAU)は観測による地球の大きさを実測値として公表しています。それによると地球の赤道半径は6,378,136メートル、極半径は6,356,751メートルとなっており、計算上の大きさとほぼ同一であることがわかります。

これらの結果から現在では地球の直径は約12,742キロメートル、半径は約6,371キロメートルであると定義されています。

 

3.地球は本当は丸くない?

地球の大きさの計算からもわかるとおり、地球は完全な円形ではありません。さらにもっと正確に考えると自転によって赤道側に引き伸ばされた楕円形というわけでもないのです。

地球は本当は丸くない
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実際の地球は内部物質の偏りや月の潮汐力によって非常に歪な形に変形しています。これらを極端に表現すると、地球は大きな洋梨のような形であるということができるのです。

 

4.地球の質量と密度は?

地球の質量は5.972×10の24乗キログラムもあるといわれています。数字だけ見てしまうとピンときませんが、それだけ地球が巨大であるということがわかります。

地球の質量と密度
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また、地球の密度は太陽系の惑星の中で最も高く、水の5.5倍、鉄の0.7倍であることもわかっています。惑星の密度は地球や水星、金星などの岩石惑星ほど高く、逆に木星や土星などのガス惑星ほど低くなります。

 

5.地球の重力と引力は何故あるのか?

宇宙には引力という力が存在します。この引力が何故あるかという問題は研究者のあいだでも結論が出ていません。

つまり、引力は物体と物体が引き付け合う謎の力であるとしか説明ができないのです。

地球の重力と引力
画像:pixabay

重力についても引力が関係しているため、その全てが解明されているわけではありません。しかし、星が自転する際の遠心力が重力の原因であることがわかっています。

宇宙には引力が存在するため、地上の物体全ては地球と引き合っています。それと同時に地球の自転によって地上から宇宙へと向かう力も働いています。つまり、星と物体に働く引力から遠心力を引いた力が重力と呼ばれているわけです。

強力な引力を持つ異常な天体、ブラックホールについては関連記事にまとめています。

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6.地球の重力は一定ではない?

原因は解明されていませんが、地球の重力は場所によって一定でないことがわかっています。つまり、同じ地球であっても重力が強い場所と弱い場所が存在するのです。

地球の重力は一定ではない
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重力の強弱には法則は見つかっていませんが、地下物質の比率などが原因になっているのではないかと考えられています。ちなみに日本は世界でも重力が強い地域にあたります。

 

7.地球が青い理由は?

地球が青く見える理由は地球の空と海が青いからです。また、空と海が青く見える理由は地球の大気に関係しています。

地球が青い理由
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太陽光が地球に到達した際、地球の大気はその光を拡散させます。これによって青色の光が強調されて私たちの目に届くのです。

この現象は大気の成分に起因しているため、地球と異なった大気を持つ星の中には赤い空を持つものも存在しています。

 

8.地球の一日は24時間ではない?

私たち人類は一日を24時間として文明活動をしています。しかし、実は地球の一日は24時間ではありません。

地球の一日は24時間ではない
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あまり知られていませんが、正確な地球の一日は23時間と56分4秒しかありません。

 

9.地球の磁場が反転することがある?

地球には磁場というものが存在しており、これによって地上に有害な宇宙線が降り注ぐことを防いでいます。しかし、この磁場はこれまで何度か消滅し、地磁気が反転していたことがわかっています。

地球の磁場が反転することがある
画像:pixabay

地磁気の反転が起こる前には磁場が存在しなくなる期間があるため、そのあいだ有害な宇宙線が地上に降り注ぐことになります。これまでも磁場が反転するタイミングに生物種の大量絶滅が起こっていたことがわかっています。

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10.地球は放射能に覆われている?

地球の磁気圏にある「アン・バレン帯」には大量の放射能が存在しています。つまり、地球は生物にとって有害な放射能に覆われているということになります。

地球は放射能に覆われている
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そのため宇宙に行く宇宙飛行士は少なからず放射能の影響を受け、若干ですが一般人よりもガンの発生リスクが上がるといわれています。

 

11.地球の公転速度は?

地球は365日で太陽の周りを一週しています。この公転速度は一体どれくらいの速さなのでしょうか?

地球の公転速度
画像:pixabay

地球の公転速度はおよそ時速10万キロメートルであることがわかっています。これは1秒間で28キロメートルも移動する超高速です。

 

12.地球の自転速度は?

地球はおよそ24時間で一回転しています。この自転速度はどのくらいの速さなのでしょうか?

地球の自転速度
画像:pixabay

地球の自転速度は時速1700キロメートルほどであることがわかっています。これは新幹線の6倍を超える速さになります。

 

13.地球の自転が止まると何が起きるのか?

地球の自転は年々遅くなっているため、いつかは止まってしまうのではないかといわれています。仮に地球が自転を止めてしまったらどのような影響があるのでしょうか?

地球の自転が止まる
画像:pixabay

地球の自転が止まると大洪水が起こり、現在よりも陸地が少なくなってしまいます。これは自転の遠心力によって赤道付近に集まっていた海水が極地点まで広がるためです。

また、大気の循環がされなくなり、地殻やマントルの動きが変化することによって大地震が発生します。地球の環境は一変し、多くの生物が絶滅することになるでしょう。

 

14.地球の内部温度とマントルとは?

地球は地下深くになるほど温度が上昇していきます。地球の中心である「核」にもなるとその温度は7,700℃に達します。

この核は金属を含んでおり、自転などの作用によって流動しています。この核の流動が磁場などを作り出しているのです。

地球の内部温度とマントル
画像:Kelvinsong

また、核の外側には「マントル」と呼ばれる層が存在しています。このマントルは地球の体積の8割を占めており、地球内部の熱エネルギーを地表近くまで運んでいます。

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15.地球には空洞説が存在した?

地球の内部には核やマントルが存在するというのが定説です。しかし、過去には地球の内部は空洞であるとする「地球空洞説」という考え方も存在しました。

地球空洞説
画像:William Bradshaw

ハレー彗星で有名なイギリスの天文学者エドモンド・ハレーは、北極と南極の特殊な磁場を説明するため、この地球空洞説を提唱しました。ハレーは地球の内部は空洞になっており、そこからガスが漏れだすことで極地にオーロラを発生させると考えたのです。

地球空洞説は地下に存在する別世界や地底人の存在を人々に想像させましたが、現在では完全に根拠の無い説として扱われています。

 

16.地球は本当に温暖化しているのか?

人類が生産する温室効果ガスにより、地球の温暖化が懸念されるようになりました。温暖化は海水面の上昇や生態系の変化をもたらし、多くの生物を絶滅させる原因になるといわれています。

地球は本当に温暖化しているのか
画像:pixabay

確かに人類が文明を発展させるようになってから、急激に地球の平均気温は上昇するようになりました。しかし、それは人類史レベルの話であり、地球史で考えるのならば現在の温暖化は大した問題ではないといえます。

地球の歴史の中では現在よりもずっと平均気温が高かった時代も存在しており、私たちが暮らす現代は氷河期に当たります。

 

17.地球が氷河期になると何が起きるのか?

確かに地球史で見れば現在は氷河期に当たります。しかし、現代は氷河期の中でも比較的温かく、生物が生息しやすい時期であるに過ぎません。氷河期が本格化した場合、一体地球はどうなってしまうのでしょうか?

地球が氷河期になると何が起きるのか
画像:NASA

氷河期が本格化すると地球はすべてが凍り付く「スノーボールアース」という状態になることがわかっています。スノーボールアースの地球では赤道付近も凍り付き、現在の生態系は完全に破壊されてしまいます。

人類を含む地球の生物種のほとんどが絶滅してしまうことになるでしょう。

 

18.地球と月は同じ星だった?

月がどのようにできたかについては現在でも多くの謎が残されています。しかし、最近では40億年ほど前に起こった惑星同士の衝突によって月が誕生したとする説が一般的になりつつあります。

地球と月は同じ星だった
画像:pixabay

今から40億年前の地球に原始惑星ティアと名付けられた巨大な星が衝突しました。この衝突は「ジャイアントインパクト」と呼ばれ、この時に飛び散った地球の破片が集まって月になったのではないかといわれています。

つまり、地球と月はもともと同じ星だったということです。

 

19.地球と月は年々遠ざかっている?

長年の観測の結果、月は毎年4センチメートルずつ地球から離れていっていることがわかっています。また、月が地球から離れていくと、一日の時間が少しずつ短くなっていくといわれています。

地球と月は年々遠ざかっている
画像:pixabay

月が最も地球に近かった時代にはふたつの距離は2万キロメートルほどしかなく、一日の時間は4時間ほどしかありませんでした。

研究者たちは月は今後ますます地球から離れていくが、50億年ほどで再度接近を始め、最終的に月が崩壊すると考えています。

 

20.地球にはまだ未踏の地が存在する?

航空技術や人工衛星技術の発達により、私たち人類は地球上のすべてを把握しているかのような錯覚に陥りそうになります。しかし、現代においても人類が足を踏み込んだことのない未踏の地は数多く存在しているのです。

地球にはまだ未踏の地が存在する
画像:pixabay

例えばブータンの最高峰ガンケルプンスム山はあまりの環境の厳しさから2003年に「永久未踏峰」とされています。また、ブラジルのギアナ高地は人類が足を踏み入れたことがないため、独自の進化を遂げた生態系が形成されていることがわかっています。

この地球には現代の技術を持ってしても開発することができない未踏の秘境が存在しているのです。

 

21.地球の海は宇宙よりも謎が多い?

人類が足を踏み込めない場所は陸地だけとは限りません。むしろ、地球の未踏の地は陸よりも海の中に多く存在しています。

人類は古くから海と共に生き、生活を豊かにするために海洋の開拓を続けてきました。しかし、人類が把握している海は全体の約10%に過ぎません。

特に深海は現在の科学技術を持ってしても侵入が難しく、宇宙よりも謎が多いとさえいわれているのです。

地球の海は宇宙よりも謎が多い
画像:pixabay

海の90%は未だ謎に包まれており、深海に至ってはどのような生物が生息しているのかすら把握できていないのです。恐竜たちよりもずっと古い時代に生息していたシーラカンスが発見された例もあります。

深海には私たちの知らない生物や現象が数えきれないほど溢れているはずなのです。深海に生息する奇妙すぎる生物については関連記事にまとめています。

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22.地球最後の日には何が起こる?

地球の最後についてはいくつものシミュレーションが行われています。その中でも確実だといわれているのが太陽の死に巻き込まれるというシナリオです。

太陽はおよそ50憶年後に寿命を迎えると考えられていますが、その際には現在の数十倍から数百倍の大きさにまで膨張することがわかっています。この段階で太陽は太陽系の星々を飲み込んでしまい、地球もその寿命を終えることになります。

地球最後の日には何が起こる
画像:pixabay

今後地球が巨大彗星との衝突やブラックホールへの吸収を運よく避けられたとしても、太陽との衝突は避けることはできません。また、太陽の膨張段階で地球は灼熱の星へと変化し、全ての生命は絶滅してしまうと考えられています。

出典参考:wikipedia
画像:pixabay

 

いかがでしたか?母なる惑星、地球についてご紹介しました。私たちはどうしても魅力的な宇宙に興味を持ってしまいます。しかし、自分たちの住む星についても確り知っておかなければならないでしょう。