SF映画や小説で頻繁に登場する宇宙人。古くから私たちは彼らに想いを馳せてきました。以前はオカルトとしてしか語られなかった宇宙人も科学が進歩するに連れて現実的な存在になりつつあります。
今回は宇宙人の種類とフェルミのパラドックスについてご紹介します。
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目次
宇宙人
宇宙人は存在するのか?
アメリカ国民の約58%は宇宙人の存在を信じているという調査結果が存在します。また、日本でも三人に一人は宇宙人を信じているといわれています。「宇宙人」という呼び方をしてしまえば何だか胡散臭く聞こえてしまいますが、地球外生命体は存在するかという聞き方に変えればこの数字は決して高くないように思えます。現在では多くの研究者が宇宙人は存在するはずだという見方を示しており、これを否定する方が難しくなってきています。
画像:NASA-Cassini
私たち地球人も土星探査機「カッシーニ」や木星探査機「ジュノー」などを送り込み他の惑星を調査しています。火星に至ってはテラフォーミング(惑星地球化計画)まで存在し、地球人移住計画が進んでいます。木星の衛星エウロパや土星の衛星タイタンなどには地球外生命体が存在する可能性があるといわれていますが、彼らからすればカッシーニやジュノーはUFOであり私たちは宇宙人だといえるでしょう。宇宙開発が進んでいなかった時代ではオカルト扱いされていた宇宙人の存在も、私たちが他の惑星に探査機を飛ばすことができるようになった現在では現実の話となってきているのです。
出典:crow404
考えられる宇宙人の種類
公式に確認されたわけではないことから宇宙人を種類分けすることは難しいですが、目撃情報やSF作品などから宇宙人をいくつかのグループに分類しました。ここでは宇宙人の種類をご紹介します。どうやら穏やかなものばかりではないようです。
①グレイ型
宇宙人の代名詞ともいえるグレイ型の宇宙人です。グレイは目撃情報の多さから世界で最も有名な宇宙人の種類であるといえると思います。彼らは頭が大きく子どもほどの小柄な体形をしています。その特徴的な姿から映画やCMのキャラクターにまで使われています。
画像:pixabay
人類が進化していくとグレイに似た姿になることが予想されていることから、実はグレイは宇宙人ではなく未来人なのではないかとする意見もあります。また、目撃されるグレイの多くは宇宙服を着ていませんが、他惑星に飛来できるほど高度な文明を持っている宇宙人が裸なのは不自然であるため、地球探査用に宇宙人が造りだしたアンドロイドなのではないかともいわれています。宇宙人グレイについては関連記事でも詳しく触れています。
②人間型
映画「スター・ウォーズ」に登場する宇宙人たちは人間のような姿をしていますが、そのモチーフは獣や爬虫類、植物などに見えます。撮影の都合上、映画では宇宙人を人間型としたのかも知れません。しかし、実際の宇宙人も起源になる生物が何であれ、最終的には人間型の姿をしているのではないかと思われます。
ディノサウロイドという仮説上の人類をご存知でしょうか?これは仮に我々人類が誕生せず、恐竜が絶滅しなかった場合に誕生したであろうと考えられた「恐竜人間」です。生物が知的に進化していく際、脳の発達により頭が大きくなります。やがて大きくなった頭を支えるために二足歩行を始め、自由になった手を使うことでさらに脳が発達します。このことから宇宙人も人間に近い形状をしている可能性が高いといわれています。目撃情報の多さから別に分類していますが、広義ではグレイも人間型になります。
③サイボーグ型
人類は進化していくとやがて身体を機械化していくといわれています。現在、医療目的に使われるナノマシンが開発されていますが、完成し実際に導入されるようになればこれも人体改造に当たるでしょう。そのため高度に進化した宇宙人はサイボーグ(機械と生物の融合体)である可能性があります。人類の進化については関連記事でも触れています。
関連記事:人類が進化したらどうなるの?環境が創り出す未来の人間
画像:pixabay
また、映画「マトリックス」でも描かれているように機械化した文明はやがて機械に支配されるともいわれています。仮にどこかの星でそれが起こっていた場合、宇宙人は生命体ではなく人工知能体かも知れません。
④アパリッショナル型
アパリッショナルとは、肉体を持たず意識や魂だけで存在する生命体のことです。生物が高度に進化していった場合、最終的には人格や意識を電子信号として保存するようになるといわれています。
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肉体を持たないことから死ぬこともなく不老不死の生命体が完成します。生物がこのような進化を遂げるには気が遠くなるほど長い年月を必要としますが、地球よりもずっと昔に知的生命体が誕生した星ならば既にその段階にきていても不思議ではありません。
⑤モンスター型
知的生命体ではありませんが、宇宙人は映画「エイリアン」に描かれるような異形の怪物かも知れません。生物が存在可能な環境の幅は意外と広く、様々な要素によって進化する方向も変化します。地球と全く違う環境に生まれた宇宙人が異形の姿をしていてもおかしくはないのです。
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また、惑星の環境によっては生物を構築する物質も大きく異なると考えられます。岩の身体や金属の身体を持った宇宙人が存在しても不思議ではありません。地球でも深海から金属の部位を持つ生物が発見されて注目を浴びました。
フェルミのパラドックス
フェルミのパラドックスとは、「高確率で宇宙人が存在しているにも関わらず人類との接触の証拠がないという矛盾」を指す言葉です。イタリアの物理学者エンリコ・フェルミが指摘したことからフェルミのパラドックスと呼ばれるようになりました。この矛盾を解決するため世界中で様々な議論がなされてきました。ここではフェルミのパラドックスの視点から私たちが宇宙人に合えない理由を考察ます。
①宇宙人の存在を政府が隠蔽している
アメリカでは国民の一定数が軍事施設「エリア51」に宇宙人が存在していると信じているといいます。仮に宇宙人が地球人に接触していたとしても混乱を避けるためにその事実を隠ぺいする可能性は十分に考えられます。
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また高度な知能を持つ宇宙人であれば同じ理由から政府機関にのみ接触を試みると考えられます。これが真実であった場合、私たち一般人にその存在が知らされるのは一体いつになるのでしょうか?エリア51については関連記事でも詳しく触れています。
②宇宙人の存在を人類が認識できていない
宇宙人はすでに地球にやってきていますがその存在を私たちが認識できていないという可能性の話です。映画「メン・イン・ブラック」で描かれるように宇宙人は高度な技術力で人類や地球の生物に擬態しているかも知れません。
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また、高次元生命体であるアパリッショナル型宇宙人のため私たちが気付くことができていない可能性もあります。例えば、インフルエンザウイルスなど一部のウイルスは宇宙から地球に飛来したものであることがわかっており、広義では宇宙人といえるかも知れません。しかし、私たちはそれを地球外生命体だとは認識しません。
③宇宙人は過去地球にきていたが最近はきていない
宇宙人は過去地球にきていたのではないかとする研究者も少なからずいます。また、オーパーツなどの時代的に不自然な発掘物には、当時では想像もできるはずがない宇宙船と見られる描写も存在します。
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他にも古代宇宙飛行士説と呼ばれる太古の昔に地球に訪れた宇宙人によって人類が造られたとする説もあります。私たちの存在自体が宇宙人との接触によって発生した可能性があるのです。オーパーツと古代宇宙飛行士説については関連記事で詳しく触れています。
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④宇宙人の意思や何らかの制限が存在している
知的生命体は高度に進化するほど外部との接触を避ける傾向があるといわれています。人類よりもずっと平和で安定的な文明を築いた宇宙人は他惑星の文明との接触を好まないのかも知れません。また、むやみな接触による他惑星の混乱を避けるため高度な文明を持った惑星のあいだで制限や条例などが設けられている可能性もあります。
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この考え方は「動物園仮説(保護区仮説)」と呼ばれています。これが真実であった場合、私たちは彼らにとってコミュニケーションを取る対象ですらないということになってしまいます。
⑤宇宙人の技術レベルが足りていない
現在の地球人のように宇宙人も他惑星と接触するだけの文明や技術レベルがないのかも知れません。知的生命体は進化の過程で必ず戦争を起こすとも考えられており、その多くが絶滅してしまっているのではないかともいわれています。
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しかし、宇宙はとても広大であるためすべての宇宙人が絶滅しているとは考えにくく、リスクなく宇宙を旅するだけの技術力やそれを可能にする膨大なエネルギーの方が問題なのかも知れません。
⑥宇宙人は存在しない
最近では可能性が低いとされるようになりましたが、地球以外の惑星には知的生命体が全く存在しないのかも知れません。惑星に生命が誕生する確率は25mプールに時計をバラバラにして投げ込み、水流だけでそれが元通りに組み上がる確率と同じとさえいわれています。
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それだけの確率で生命が誕生し、さらには知的生命体と呼べるまでに進化できた星は地球だけという可能性もあります。しかし、これが真実だとすると私たち人類は宇宙レベルで孤独な存在ということになりますね。
出典:wikipedia
いかがでしたか?現在では存在する可能性が高いといわれている宇宙人。私たちが彼らに会える日はやってくるのでしょうか。