未確認生物UMA!ネッシーの全てとその正体に迫る

ネッシー

世界で最も有名なUMAネッシー

UMA(未確認生物)に詳しくない人でも、ネッシーの名前を知らないという人は少ないのではないでしょうか?ネッシーはイギリス、スコットランドのネス湖で目撃されている水棲型のUMAです。

このネッシーは20世紀最大のミステリーのひとつとして世界で最も有名な未確認生物として知られているのです。

今回はUMAを語るうえで外すことができないネス湖のネッシーについてご紹介します。
 
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ネッシーにはこれまで多数の目撃情報がありました。一度ここでまとめて確認しておくことにしましょう。

1.世界最古の目撃者コルンバ

ネッシーの目撃例として最も古い情報はなんと1450年前、西暦565年頃になります。目撃したのはアイルランド出身の聖職者コルンバという人物。

ネッシー 世界最古の目撃者コルンバ

彼は1450年前、キリスト教の布教活動として訪れたネス湖で恐ろしい大きな怪物を目撃しました。コルンバが怪物の前で祈りを捧げるとその大きな何かは水の中に姿を消したといいます。

 

2.ネッシーを撮影したマッケイ夫妻夫婦

この出来事以降、ネス湖周辺で怪物を見たという話は尽きません。1933年以降、ネス湖近くの道路が整備され交通量が増えるとネッシーの目撃情報が飛躍的に増加します。

ネッシー マッケイ夫妻夫婦

同年5月、ネス湖でホテルを経営するドナルディナ・マッケイ夫妻がネス湖で動く大きな怪物を目撃しました。彼らは新しい道路を散歩していた際にこの怪物を撮影しました。

実は存在していた?今ではお馴染みになった発見されたUMAたちについては関連記事にまとめています。

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3.ヒュー・グレイの写真

同年の11月、会社員のヒュー・グレイがネッシーに遭遇、その姿を撮影しました。この写真はマッケイ夫妻より先に世に出たため、長らくネッシーを撮影した最古の写真として知られていました。

ネッシー ヒュー・グレイの写真

彼は相次ぐネッシー目撃情報からネッシーのファンになり、その姿をカメラに収めるためネス湖周辺を歩き回っていたそうです。この写真のネッシーは体長が12メートルを超えていたとヒュー氏は証言しています。

 

4.世界を騒がせた外科医の写真

1934年、外科医のロバート・ケネス・ウィルソンが世界でも最も有名になるネッシーの写真を撮影しました。この写真がデイリーメール詩に掲載されると彼は一躍有名人になりました。

ロバート氏は友人とバードウォッチングに来ていた際、偶然持っていたカメラでネッシーを撮影したと証言しました。この写真にはあまりにはっきりとネッシーの姿が写っており、それは絶滅した首長竜にそっくりでした。

ネッシー 外科医の写真

しかし、写真が撮影されてから60年後の1993年11月、この写真は偽物だったとクリスチャン・スパーリングが証言しました。彼とその育て親のマーマデューク・ウェザラルはエイプリルフールのネタとして潜水艦のおもちゃに恐竜の首を取り付けた模型をネス湖に浮かべ撮影したといいます。

そして外科医で社会的信用のあったロバート氏に嘘の証言を依頼したのでした。彼らはあまりの世間の反響ぶりに真実が言い出せず、証言されたのはクリスチャンの死の間際でした。

この事件はネッシーの存在自体を世間的にネガティブなものにしてしまいますが、ネッシーが首長竜のような姿をしていると世界的に共通したイメージを持たせるきっかけになりました。

 

5.ラクラン・スチュアートのコブのある怪物

1951年、ラクラン・スチュアートが撮影した怪物の背中には大きなコブが並び、水面にコブを浮かべながら泳いでいたといいます。

ラクラン・スチュアートのコブのある怪物

その正体は何なのか!?世界中で目撃される未確認生物については関連記事にまとめています。

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6.マクナブのアーカート城とネッシー

1955年、P・A・マクナブの写真には近くの城が写り込んでおり、ネッシーと思われる生物の大きさは15メートル以上あると推察された。

マクナブのアーカート城とネッシー

建物と一緒に撮影されたことでこの生物がいかに巨大であるかが見てとれます。

 

7.ピーター・オコンナー博士の写真

博物学者のピーター・オコンナー博士はかなりの至近距離でネッシーの撮影に成功しました。その写真からは大きな胴体から伸びる長い首のようなものが確認できます。

ピーター・オコンナー博士の写真

水面に浮かび上がった胴体と思われる部分の質感が奇妙な一枚です。これは一体何者なのでしょうか?

 

8.ボストン科学アカデミーの全身写真

1972年、ロバート・ラインズ博士が率いるボストン科学アカデミー調査チームがネッシーのヒレを、1975年には何と全身をカメラに収めることに成功しました。

ネッシー ボストン科学アカデミーの全身写真

水中カメラを使ったこの写真は、全世界中を震撼させました。ネッシーの写真とされる物の中でも特に有名な画像かも知れません。

ネッシー ボストン科学アカデミーの全身写真2

地球上には実際に様々な巨大生物が生息しています。本当にいるのか疑いたくなる巨大生物については関連記事にまとめています。

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9.ネッシーの牙

2005年3月、ネス湖の湖畔でシカの死体と何の生物のものかわからない牙が発見されました。

ネッシーの牙

この牙はネッシーのものではないかとして、メディアを騒がせました。ネッシーないとしても一体何の生物の物なのか気になります。

 

10.リチャード・プレストンの白いネッシー

造園設計家のリチャード・プレストンは仕事中にネス湖に浮かぶ巨大な生物を目撃しました。

リチャード・プレストンの白いネッシー

同氏はネッシーを発見したと興奮し夢中でその生物を写真に収めました。その生物はそのまま水中に姿を消したといいます。

 

11.ジョージ・エドワードの謎の生物

2010年、地元のツアー船の運転手をしているジョージ・エドワードはネス湖に何か大きなものが浮かんでいるのを発見しました。

ジョージ・エドワードの謎の生物の写真

写真を専門家が調べたところそれが何かは判別できませんでしたが、巨大な生物であることに間違いないという結論に至ったそうです。

 

ネッシーの正体は?

ネッシーと呼ばれる生物の正体は一体何なのでしょうか?ここで考えられる仮説を検証してみましょう。

1.首長竜などの大型爬虫類説

未確認生物UMAファンが最も期待するであろう首長竜などの大型爬虫類説です。実はネス湖は約1100年前に氷河が溶けて形成された湖で、6500年以上前に絶滅したと考えられる首長竜が生き残っているとは考えられません。

ネッシー 首長竜などの大型爬虫類説

大繁栄を極めた恐竜たちはある日を境に地球から姿を消してしまいました。恐竜の絶滅理由については関連記事にまとめています。

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2.サメ説

ネス湖にはネス川からチョウザメなどのサメが入り込むことがあります。チョウザメは大型になると3メートルを超す体長になり、知識がない人間が目撃すれば巨大な水生爬虫類に見えなくもありません。

ネッシー サメ説

しかし、このサメ説も可能性が低いといわれています。まず、サメには後ろ肢がありませんが、目撃されたネッシーの身体には前ビレと後ろビレが確認されています。また、写真に写りこんだ建物などからネッシーは体長が10メートルを超えていることがわかっていますが、このサイズのサメはネス川には生息していません。

サメがネッシーに誤認されるのか疑問に思う方もいるかも知れませんが、サメには奇妙な姿をしたものが数多く存在しているのです。巨大で奇妙なサメの種類については関連記事にまとめています。

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3.サーカスの象説

ネッシーが目撃された時期にサーカスが象を水浴びさせていたという情報があります。象は泳ぎが上手で水をかくように泳ぐ姿がネッシーにそっくりだといわれています。

ネッシー サーカスの象説

しかし、目撃されたネッシーはどれも水中に姿を消しており、象のように鼻から水を噴射する姿は確認されていません。また、サーカスが来ていない時期にもネッシーは目撃されています。

 

4.大ナマズ説

ネス湖周辺に生息するヨーロッパオオナマズが正体とする説です。ヨーロッパオオナマズは体長4メートルにまで成長し、体重も400キロを超えます。

ネッシー 大ナマズ説

30年以上生きるともいわれ、ネス湖の環境を考えると非常に有力な説のひとつとされています。しかし、ネス湖ではヨーロッパオオナマズを放流した記録はなく、生息しているかは未確認とのことです。

 

5. 潜水艦の模型説

これは2016年に発表された比較的新しい説です。ネス湖には1970年の映画「シャーロック・ホームズの冒険」で使われた潜水艦の模型が沈んでいることがわかりました。

ネッシー 潜水艦の模型説

この模型は9.15メートルもありソナーで確認するとまるで巨大な首長竜のように見えるとのこと。しかし、目撃されるネッシーはいうまでも無く動いており、この模型が浮いたり沈んだりを繰り返すとは考えにくいです。また、映画が撮影された以前からネッシーは目撃されています。

 

6.ターリーモンスター(トゥリモンストゥルム)説

トゥリモンストゥルムは絶滅したと考えられている古代生物です。発見されている化石などからネッシーに非常に似ていることがわかります。

ネッシー トゥリモンストゥルム説

生きていた頃の彼らは10センチほどでしたが、無脊椎動物ならダイオウイカ並みに巨大化することが可能としてこの説があがりました。しかし、最近の研究でトゥリモンストゥルムは無脊椎動物では無く脊椎動物であることがわかってきました。

トゥリモンストゥルム意外にも絶滅した生物の中には現代では考えられない姿をしたものが数多く存在していました。存在を疑ってしまいたくなる絶滅動物については関連記事にまとめています。

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ネッシーは実在するのか

多くの目撃例があり長年研究されているにも関わらず、ネッシーの正体は未だ解明されていません。またネス湖はその狭さや透明度の低さ、食料になる魚の少なさから大型生物が生息するにはあまりに過酷な環境だといわれています。

しかし、流れ込む川や地下水などを調査するうちに、実際にはこれまで思われていたよりもずっと豊かな湖だということがわかってきました。そして、ネッシーは現在でも目撃され続けているのです。

ネス湖には私たちがよく知る首長竜ネッシーは存在しないかも知れません。しかし、何か正体不明の巨大生物が生息していることは間違いないのです。

出典:Wikipedia