人類が進化したらどうなるの?環境が創り出す未来の人間

人類 進化


生物は常に進化を繰り返していますが、私たち人間も例外ではありません。人類は他の生物に比べて非常に急速に進化しており、それは現在でも続いています。このまま進化を続けると私たちの身体はどのようになってしまうのでしょうか?
今回は人類の進化を数百年、数千年規模で予想し、環境の変化も合わせてご紹介していきます。

合わせて読みたい関連記事
アダムとイヴと宇宙人?人類の起源に想いを馳せる
こんな死に方したくない!予想される人類滅亡の原因
これ本当に生き返るの?人体冷凍保存の事実

人類の進化

未来の人類はどう進化するのか

人類はこれから一体どのような姿に進化していくのでしょうか?ベルギーのブリュッセル自由大学の研究によれば、人類は現在も急激な進化の真っ最中だといいます。人類は過去数十年という短い時間で寿命を急激に延ばし、安全に出産可能な年齢も上がってきています。こういった生物的進化の背景には人間が創りだした科学技術やコンピューター技術などが大きく関わっていますが、人類の進化を語る上でそれらを除いて考える方が不自然なのだといいます。ここでは数百年以内に人類の身体に起こるといわれている変化についてご紹介します。

①身長が高くなる

技術の進歩により栄養が豊富で人体に害の少ない食料が造られるようになります。そのため人類の平均身長は伸びていくと考えられています。また、肥満解消の技術や食品が開発されることにより、非常にスリムな身体付きになるといわれています。

身長が高くなる

②知能が高くなる

肉体労働が減る代わりに高度なAIや情報を同時に操作する機会が増え、平均知能指数も上昇していきます。逆に人類の知能が発達しなければ、いずれはAIに支配されるようになるといわれています。

知能が高くなる

③容姿端麗

未来では医療技術の発達により遺伝子レベルでの整形が可能になり、それが当たり前になるといわれています。そのため、ほとんどの人間が容姿端麗になるといわれています。美男美女のみの世界を想像しますが、未来の彼らのセンスが現在と同じとは限りません。

容姿端麗

④褐色の肌

未来では現在よりもさらに国や人種に縛られず、恋愛をするようになるといわれています。そのため有色人種が増え、逆に白色人種はいなくなるといわれています。差別がなくなるのはいいことですよね。

褐色の肌

⑤赤い眼

未来の人間は複数のデバイスを同時に操作するようになるため、眼が巨大化するといわれています。また、眼の発達により血管も太くなり赤い色をした眼になるそうです。大きくて赤い眼とは少し怖いですね。

赤い眼

⑥高い自己治癒力

超小型医療ロボの開発により、全ての人間が身体の中にナノボットを持つようになります。このナノサイズのロボットは怪我の回復はもちろん、老化や病気を未然に防ぐことができ人類の平均寿命は飛躍的に向上します。

高い自己治癒力

⑦第六感の発現

今後、脳が進化していくことにより、テレパシーやサイコキネシスなどの第六感が発現する可能性があるといわれています。これらの能力はこれまで一部の人間が偶発的に発生させていたものでしたが、人体から発生する電気信号などで説明することができ、将来は誰でも扱うことができるようになるといいます。

第六感の発現

 

さらに時間が経過した人類の進化

上で挙げた進化は、比較的近い将来の可能性についてでした。さらに時間が経過し数千年以上経過すると人間はどのように進化するのでしょうか?ここでは現在考えられる数千年後の人間についてご紹介します。

①性別がなくなる

人類は進化するにつれて生殖能力が低下していることがわかっています。また、遺伝子工学や体外出産技術の発達により性別は必要なくなります。性別に縛られることなく自由に恋愛した相手との子どもを持つことが可能になるのです。

性別がなくなる

②動物とのハイブリッド

遺伝子操作技術の発達により、他の動物の能力を人間に組み込むことが可能になるといわれています。イヌ科の動物の遺伝子で嗅覚を高めたり、夜行性の動物からは夜でも衰えない視力を得ることができます。身体能力を向上させることもできますし、再生能力を持った人間にもなれるかも知れません。

動物とのハイブリッド

③環境適応型人類

数千年後の地球は現代とは全く違う環境になっている可能性が高いです。有害な廃棄物や核兵器による環境汚染も心配されています。しかし、これらの問題も人体改造により適応できるようになっている可能性が高いです。また、食料問題解決のために食べなくても死なない身体に改造されているかも知れません。

環境適応型人類

④脳のコンピューター化

現在でも脳にチップを移植することで失われた脳機能を取り戻す研究が行われています。実際に2016年には事故によって手足に障害を持った被験者が、脳内チップにより手を動かすことができるようになったという研究成果がありました。未来ではこの技術がさらに進化し、脳機能の上昇や記憶のアップロード、ダウンロードが可能になるといわれています。このシステムを使えば映画「アバター」のように別の身体に意識を送り込むことさえできるようになります。

脳のコンピューター化

⑤集合精神

集合精神とは個ではなく種全体でひとつの自我を共有するという考え方です。犯罪防止や社会の統一性を図るため、進化した未来の人類は集合精神を取り入れるかもしれません。現代では考えられない概念ですが、進化した人類は私たちとは置かれる環境も考え方も違うため十分あり得ることなのだそうです。また、脳がコンピューター化する上で、ハッキングによる強制集合精神導入の可能性も存在します。

集合精神

 

環境変化による人類進化の可能性

一口に進化といっても直面する環境の変化でその結果は大きく異なります。ここでは未来の人類が直面する可能性が高いといわれている3つの環境変化に合わせた進化の可能性をご紹介します。

①宇宙での人類進化

テラフォーミング(惑星移住計画)は現在でも火星や金星など様々な惑星でプロジェクトが進められています。また、火星に関しては近い将来実際に人間が住むことになっています。移住前にその惑星を地球に近い環境に作り替えますが、全てが地球と同じとはいきません。こういった宇宙環境で人類はどのように進化するのでしょうか?

宇宙での人類進化

低重力下では歩行に使う筋力の低下により足は短くなり、デバイス操作に適した手の様な形になります。また、腕は長くなり宇宙生活で必要な機械類の操作を容易にします。脳は巨大化しますが、宇宙環境での食料は液体状であることが理に適っているためアゴは小さく変化します。クマやサメなどの人間を襲う生物が存在しないため、身長は低く、身体は小さくなります。正に宇宙人グレイのようなルックスですね。

②氷河期での人類進化

私たちが暮らす現代(新生代第四紀)は、地球史では氷河初期にあたります。数十年にわたって地球温暖化が叫ばれていますが、地球規模で考えると今後は深刻な寒冷期に入るのです。氷河期は地球に生息する生物に大きな影響を与え、これまでも多くの生物を絶滅させてきました。このように過酷な環境下では、人類はどのように進化するのでしょうか?

氷河期での人類進化

氷河期の地球では日照量が激減し、人類は皮膚で十分なビタミンを生成することができません。そのため、皮膚は非常に青白く変化します。資源の減少からテクノロジーの進歩は鈍化し、強い身体能力が必要になるため男女ともに筋骨隆々な身体付きなるといわれています。また、吸入する空気を温めるために顔や鼻孔は大きくなり、体温を保つために全身の毛が濃くなります。現代の人類からすればこれは退化に近いかもしれませんね。

③水中での人類進化

氷河期とは逆説になりますが、人類が与える温暖化効果が地球の寒冷化を上回れば地球は氷河期を迎えず、熱帯化する可能性もあります。そうなれば溶けだした氷により海水面は上昇を続け、大陸は全て海に沈んでしまうそうです。見渡す限り海だけになった地球で人類はどのような進化を遂げるのでしょうか?

水中での人類進化

燃料消費によるさらなる環境破壊を防ぐため、人類の身体は水中での移動に適応していきます。現在では手足にわずかに残る程度の水かきもやがて大きく発達し、水中での視野を確保するために、瞼(まぶた)は透明になっていきます。さらに、暗い海でも視力を保てるように、光を効率よく吸収する猫のような目に進化します。体温の低下を防ぐため身体には脂肪が増えると考えられ、人類全体が肥満体質になる可能性もあるんだそうです。人口エラの開発により肺は退化し、水の抵抗を減らすために女性でも胸囲は小さく細くなってしまいます。これも現代での私たちの姿とは大きくかけ離れてしまいますね。

画像:answersingenesis

いかがでしたか?人類の進化は現在も非常に速いペースで進んでおり、早ければ2050年にも新人類が誕生する可能性があるそうです。彼らが数を増やしていったとき私たち旧人類はどうなってしまうのでしょうか。