人類共通の財産である「世界遺産」。前回は日本の世界遺産をご紹介しましたが、海外にはどのような世界遺産が存在するのでしょうか?
今回は美しくも神秘的な海外の世界遺産をご紹介していきます。
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目次
世界遺産
①自由の女神像(アメリカ)
アメリカの自由と民主主義を象徴する自由の女神はアメリカ合衆国の建国100年を記念して1886年に建てられました。台座を含めた全長は約93メートル、総重量は225トンにもなる大作です。この自由の女神は世界文化遺産に登録されており、ユネスコから人類が想像的才能を表現する傑作であり、意義を有する出来事や思想を現したものであると評価されています。
②万里の長城(中国)
万里の長城は中国で作られた城壁の遺跡です。その長さは21,196.18kmにもなり、宇宙からも確認できることから新・世界七不思議のひとつにも数えられる不思議な建造物です。
万里の長城は特に有名ですが、中国の戦国時代にはいくつもの国が他国から自国を守るための防壁として長城の制作に取り組んでいました。万里の長城は世界文化遺産に登録されており、消滅した文明の貴重で稀な証拠として評価されています。
出典:wikipedia,Hao Wei from China
③アンコール遺跡(カンボジア)
カンボジアのアンコール遺跡はクメール王朝時代に作られた遺跡です。トンレサップ湖に映り込む姿は神秘的で世界文化遺産に登録されています。
アンコール遺跡はアンコール・トムや象のテラス、バイヨンなど40を超える遺跡で構成されており、歴史上重要な建築物群、技術の集積または景観の優れた例と評価されています。
④メンフィスとその墓地遺跡(エジプト)
世界文化遺産のひとつであるメンフィスとその墓地遺跡は、エジプトのギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯にある複数の遺跡から構成されています。クフ王やカフラー王のピラミッドなどエジプトの有名なピラミッドが数多く含まれており、人類の創造的才能を表現する傑作であると評価されています。
⑤モザンビーク島(モザンビーク)
モザンビーク島はモザンビーク北部に位置する島でかつてはモザンビークの主要都市として栄えていました。サン・パオロ宮殿や礼拝堂、聖画美術館は観光の人気スポットにもなっています。
海に囲まれた歴史的都市のモザンビーク島は、人類史上重要な建築様式の集積であり優れた景観を持つと評価され世界文化遺産に登録されています。
⑥ラパ・ヌイ国立公園(チリ)
ラパ・ヌイ国立公園はチリのイースター島にある国立公園で世界文化遺産に登録されています。イースター島のモアイは破損しているものも含めると約900体にもおよび、その特徴的な風貌から人気のある遺跡です。このモアイの点在するラパ・ヌイ国立公園は、人類の創造的才能を表現する傑作であり、歴史的文化を代表する伝統的集落の際立った例と評価されています。
⑦国史跡グレート・ジンバブエ遺跡(ジンバブエ)
グレート・ジンバブエ遺跡はジンバブエに残る大規模な石造建築の遺跡群です。およそ2km²にも及ぶ遺跡の巨大さから「グレート」という名前が付けられました。
グレート・ジンバブエ遺跡にはかつての王族が50世帯も暮らしていたと考えられています。歴史的な石造建築の貴重な遺産として世界文化遺産に登録されました。
⑧タージ・マハル(インド)
タージ・マハルはインド北部に位置するムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが妻のために作らせた墳墓です。すべてが大理石で作られており、インド文化特有の美しい曲線的な特徴を残しています。また、新・世界七不思議にも選出されたことのある遺跡です。ユネスコはタージ・マハルを人類の創造的才能を表現する傑作だと評価し、世界文化遺産に登録しています。
⑨ヘラクレスの塔(スペイン)
スペインのガリシア州にあるヘラクレスの塔は55メートルの高さを誇るローマ建築の灯台です。20世紀までは「ブリガンティウムの塔」とも呼ばれていました。ヘラクレスの塔はその名のとおり神話に登場する神ヘラクレスにちなんでその名前が付けられており、塔の建っている場所がヘラクレスが戦った戦場だったとされています。ヘラクレスの塔は現在でも灯台として使われており、消滅した文化的伝統または文明の、唯一の稀な証拠として世界文化遺産に登録されています。
出典:wikipedia,Luis Miguel Bugallo Sánchez
⑩コローメンスコエの主の昇天教会(ロシア)
コローメンスコエの主の昇天教会は、ロシアのモスクワに位置する教会です。ロシア最古の石造建築であり、建築や景観のデザインが人類の価値の重要な交流を示すものとして世界文化遺産に登録されています。
冬には建物の白と雪景色がとても美しい人気の絶景スポットです。
⑪クロンボー城(デンマーク)
クロンボー城はデンマークのシェラン島に残る古城です。現在のクロンボー城はデンマーク王のエーリク7世が造らせた砦が改造されたもので、デンマーク軍の司令部としても使用されていました。
人類の重要な時代を例証する建築様式の優れた例として世界文化遺産に登録されており、世界の名城25選にも選出されています。
⑫シュパイアー大聖堂(ドイツ)
ドイツのシュパイアーにあるシュパイアー大聖堂も世界文化遺産に登録されています。10世紀末から12世紀にかけて西ヨーロッパに広まったロマネスク様式で最大級の聖堂でもあります。シュパイアー大聖堂はコンラート2世が自分の墓として作らせた経緯があり、その後七人の神聖ローマ皇帝やドイツ王などが埋葬されました。ルイ14世の兵士によって一度は焼かれてしまいますが、1961年に行われた修繕工事により以前の状態に復元されています。
⑬モヘンジョダロの考古遺跡(パキスタン)
モヘンジョダロの考古遺跡はインダス文明が残した最大級の都市遺跡です。紀元前2500年頃から栄え始めた都市で、最大で4万人におよぶ人間が住んでいたと考えられています。しかし、その後モヘンジョダロは急激に衰退しており、詳しい理由はわかっていませんが洪水による被害が原因だったのではないかといわれています。モヘンジョダロの考古遺跡は、ある文化圏の人類の価値の重要な交流を示すものであると認められており、世界文化遺産に登録されました。
⑭ロイ・マタ首長の領地(バヌアツ)
ロイ・マタ首長とは、バヌアツの物語で語り継がれてきた伝説の首長で、彼に関わりのある住宅、死に場所、墓地が世界文化遺産に登録されています。ロイ・マタはエファテ島周辺を支配していた最高権力者の称号であり、世界遺産に関係しているのはロイ・マタの最後の後継者だった人物です。
伝承によれば彼は長き渡った部族間抗争を終息させ、バヌアツの島々に平和をもたらしたといわれています。しかし、ロイ・マタはフェルズ洞窟の中で実の弟に毒矢で射られ殺されてしまいました。
⑮ナスカとパルパの地上絵(ペルー)
ナスカとパルパの地上絵はペルーの高原に描かれている奇妙な動物の絵や図形です。古くは宇宙人の仕業とされていたこの地上絵も、小さな絵から拡大して描く拡大法の発見により古代人からのメッセージであることが証明されました。
これらの地上絵は人類の創造的才能を表現する傑作あり、消滅した文明の稀な証拠として世界文化遺産に登録されています。しかし、地上絵は最大で50kmにもおよぶ巨大なもので、何故古代人がこのような絵を描く必要があったのかは今でも謎のままとされています。
いかがでしたか?美しくも神秘的な世界遺産をご紹介しました。どこも魅力的で一度は行ってみたいものばかりですね。