生物の絶滅はこれまでも地球の歴史の中で当たり前のように繰り返されてきました。しかし、人類が地上に現れてからそのスピードは加速したといわれており、人類が要因である絶滅を減らそうと絶滅危惧種リスト(レッドリスト)なるものも存在します。
今回はこの絶滅危惧種の中でも、近い将来日本から姿を消してしまうであろう生物たちをご紹介します。
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目次
絶滅危惧種とは?
絶滅危惧種とはまだ絶滅はしていないが近い将来絶滅するであろうといわれている動物です。現在では哺乳類の2割、鳥類の1割、両生類の3割に及ぶ生物が絶滅危惧種に認定されています。
それは日本に生息する動物たちも例外ではありません。日本の絶滅危惧種とは一体どのような生物なのでしょうか?
ラッコ
海洋汚染や高級品である毛皮を手に入れるため乱獲され絶滅危惧種に認定されました。
20世紀初めには絶滅危惧種として名前があがるようになりました。
ツキノワグマ
住処である森林の減少により絶滅危惧種に認定されました。アジアではツキノワグマの一部を薬として用いていたため、それによる乱獲も理由のひとつです。
絶滅を危惧されている熊たちですが、その生態は私たち人間にとってとても危険な一面を持っています。熊の生態や食害事件については関連記事にまとめています。
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ジュゴン
食用や油用としての乱獲、海洋汚染によって絶滅危惧種に認定されました。
人魚のモデルとして知られるジュゴンも幻になってしまうといわれています。
クロマグロ
別名「黒いダイヤ」。美味なため食用としての乱獲により絶滅危惧種に認定されました。
日本では年々価格が高騰し、問題になっています。
オオワシ
河川汚染による食糧になる魚の減少、森林伐採による住処の減少によって絶滅危惧種に認定されました。現在生存が確認できている個体は5000羽ほどです。
空を飛ぶ巨大な猛禽類のオオワシ以外にも大きな生物は数多く存在しています。思わず目を疑う巨大生物については関連記事にまとめています。
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エゾシマリス
住処であり身を隠す森林の減少とそれに伴う天敵の増加によって絶滅危惧種に認定されました。
一年のうち200日を冬眠して過ごすことで知られています。
アホウドリ
羽毛用として乱獲されたことによって絶滅危惧種に認定されました。
地上での動きが非常に緩慢で捕獲しやすかったことが原因でした。
アオウミガメ
産卵場所である砂浜の減少や食用として乱獲され絶滅危惧種に認定されました。生息地付近では昔から食用に用いられていました。
動きが緩慢なウミガメの仲間は、時にサメなどの海洋肉食魚に襲われてしまいます。巨大で奇妙なサメの仲間については関連記事にまとめています。
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イシカワガエル
イシカワガエルは「日本で一番美しいカエル」といわれています。
河川汚染や森林伐採により住処を追われ絶滅危惧種に認定されました。
イボヤモリ
太古の昔から姿が変わっていないため「生きた化石」のひとつに数えられています。
やはり森林減少や河川汚染の影響で住処を無くし絶滅危惧種に認定されました。
イリオモテヤマネコ
土地開発による住処の減少、交通事故や人間の仕掛けた罠などにより数を急激に減らし絶滅危惧種に認定されました。現在の個体数は100匹程度といわれています。
ネコ科のヤマネコだけでなく、イヌ科のオオカミの仲間も段々と数を減らしてきています。意外過ぎるオオカミたちの生態については関連記事にまとめています。
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エゾオコジョ
白く美しい日本のエゾオコジョも毛皮の利用のため乱獲され絶滅危惧種に認定されました。
こんなに愛くるしい動物もやがて日本から姿を消してしまうかも知れないのです。
オキナワトゲネズミ
かわいらしいオキナワトゲネズミも森林伐採や外来種のマングースなどの増加によって減少し絶滅危惧種に認定されました。
森林伐採は多くの生物たちにとって絶滅の原因になっています。
シマフクロウ
フクロウの中でも大型のシマフクロウですが、森林伐採による住処の減少や電線事故、乱獲により絶滅危惧種に認定されました。
大型の生物は大量の食料を確保しなければならないため、餌となる生物の減少の影響を大きく受けてしまいます。
タイマイ
食べると毒のあるタイマイですが、それでも食用や甲羅の利用、環境汚染などにより急激に数を減らし絶滅危惧種に認定されました。
猛毒を持つ危険な生物たちについては関連記事にまとめています。
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タンチョウヅル
タンチョウヅルは古くから食用として乱獲されており、土地開発も加わって絶滅危惧種に認定されました。
日本では一度絶滅したと思われていましたが生きている個体が発見されました。現在では1000羽程度まで回復しています。
ニホンアシカ
ニホンアシカは海洋汚染や乱獲から絶滅したと考えられています。
しかし、最終目撃から50年経過しないと絶滅種に認定されず、現在では絶滅危惧種扱いになっています。ちなみに最後に目撃されたのは1970年です。
二ホンウナギ
食用として知られるニホンウナギも絶滅危惧種に認定されています。環境汚染や乱獲が原因と考えられており、現在日本で食べられているうなぎはこのニホンウナギの稚魚を養殖したものです。
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メダカ
小学校で飼育されたことも多いメダカも絶滅危惧種に認定されています。
水質汚染や土地開発が主な原因といわれています。
イトウ
イトウは日本に生息する最大の淡水魚です。このイトウも環境汚染によって激減し絶滅危惧種に認定されました。
そのため釣り人からは「幻の魚」と呼ばれています。
いかがでしたか?ご紹介した中にはメジャーな動物も多く存在します。彼らを見ることができなくなると考えるととても寂しいですね。
自然淘汰での絶滅は仕方ないのかも知れませんが、人間が要因であるものは今一度改めなければならないのかも知れません。
出典:wikipedia,wwf